TOP > 『日米万般見聞録』 > ベンチャーキャピタルの透明性

あすなろBlogger

facebookに投稿 このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーをはてなブックマークに追加 この記事をクリップ! livedoorclip ユーザー数 BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク この記事をtweetする

ベンチャーキャピタルの透明性

2009.02.28

さて、アメリカでは金融危機で様々な政策や予算が提案され、順次実行に移される段階に入っています。

この中で特にシリコンバレーのスタートアップベンチャーで気になるのが今後のベンチャーキャピタル(以下VC)の動きです。  特に高度な金融商品を扱ったヘッジファンド類は「悪の根源」 のような眼で見られているので様々なプライベートの投資ファンドを規制する法案が検討されています。  租税の扱いがゆるいカリブ海の銀行等を使って脱税をしたり、悪い事ばかりしているのでは・・・ という一般人の見解に対して透明性を高める法案ができました。 提案されている法案、Hedge Fund Transparency Actでは投資先の時価評価額を開示する事を意味しています。 

この中でベンチャーをサポートするVCも一応投資ファンドなのでこの新しい法案の対象になる訳です。  ここで問題なのがまだまだ未熟なベンチャーの市場・時価評価額を開示するとどうなるか?という点です。 今までですと、 技術や新しいマーケットに詳しいVCがベンチャー企業の持つ技術(ソフトウエアのコードだったり、単なるアイディアだったり) を評価していました。 多くの場合、売上も全く無く、 製品の完成度も低い状態でかなり融資が必要な段階の未熟なベンチャーが最もVCから融資を求めています。  つまりあまり根拠が無くてもVCの感性等で評価されていたベンチャーがあった訳ですが開示されるようになると更に詳しく追求されたり根拠を求められたりしてしまう事になります。   

この法案に反対している人達は、新しいベンチャーに更に売上見込みの根拠を求めても余り意味が無いし、 これは更に投資を抑制してしまうと懸念されています。 また既にVCに投資をする機関投資家はプロだし、 VCファンド自体のパフォーマンス値は投資家に開示されているからこれ以上の開示を行う必要が無いとも見解が出ています。

なかなか厳しい環境なのでVCが更に抑制されるとシリコンバレーにも大きく影響されるとして注目されている法案です。 

金融危機で機関投資家の基金引き上げも目立ち始めているVC業界なので、 この法案はなんとしてでも実行されないように動いているようです。 

投稿者 : トニー・チン | 投稿日時 : 2009.02.28 05:10

あすなろBLOGのトラックバック・コメントは承認制になっています。
すぐにブログに反映されませんので、ご了承ください。

トラックバックURL


コメントの送信








カレンダー

<< 2009年02月 >>

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

最新のエントリー

最新のトラックバック

最新のコメント

Tag

バックナンバー