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『日米万般見聞録』


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トニー・チン

2010年07月28日

第二ヶ国語は第二の自分を創れる

最近、英語を社内公用語にする事に関して議論が展開されています。  

私個人的には幼少時から多言語の家庭で育ったので、中学生ぐらいの頃には日・英・ 中をネイティブレベルで喋れるようになっていました。 その当時からうすうす気付いていたのですが、日本語を喋る自分と英語・ 中国語を喋る自分が違うという点です。  

文化と言語はセットですから自然にその文化に染まる傾向があります。  例えば振る舞い、ジェスチャーなどを言語と一緒に取り入れて自分の一部にしてしまう事です。  更に文法の角度から考えるとフランス語やスペイン語(ラテン語系)は、 動詞に単数・複数もあれば性別を示さなければならないのでプログラミング並みに複雑です。  面白い事にこれらの言語の設計からも頭の回転が変るそうです。

オーストラリアの原住民の一つの部族では右・左という言葉が無く、 東西南北といった絶対位置で表現をするそうです。 例えば相手の右側にあるモノを取ってほしい場合、「東側のりんごを下さい」  とか言うそうです。 体内GPSがあるのかと思うぐらいこの部族は何となく常に東西南北を把握しているそうです。  

また、それぞれの言語を喋る人達に時間が過ぎて行く絵を見せて、並び替えを行う実験をすると、 左から右に書く文化は、時系列的にも左から右へ絵を並べたそうです。  ヘブライ語やアラビア語のように右から左に書く場合は右から左に時間が流れると捉えていたそうです。  オーストラリアの原住民ですが、東から西へ時間が過ぎる概念があるようで、実験を行った部屋の位置で並び方が変ったそうです。  例えば東向きの部屋では縦に並べて上から下に時間が流れると表したそうです。

他にも面白い例があるそうです。  詳しくはこの記事を (英語でちと長文です)

多言語を操れるメリットは実用面で外国人とコミュニケーションが取れる・・・ という当たり前な点がありますが、個人的に非常に興味深く、 面白いなぁ〜と言う点はもう一つの自分を創れるという点です。 

ここから更に踏み込むと、多言語を学ぶ事によって、 全く違う視点や考えを得る事も可能だと言う点です。 特にアイディア創造や問題解決を仕事とされている人達には是非この点も検討して積極的に外国語の習得にチャレンジして貰えればと思います。

8世紀後半から活躍したヨーロッパの父といわれるカール大帝(シャーレメイン、 Charlemagne) は当時六ヶ国語を操ったといわれており、彼の残した言葉に:

"to have a second language is to have a second soul"

第二ヶ国語は第二の魂を得る事だ

 


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