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結局「Amazon EC2」と「さくらインターネットの専用サーバ」ではどちらが得か

2009.08.15

 Amazon EC2を使っていると「1台あたりのサーバは“さくらインターネット”とどちらが安いのか?」「Amazon EC2とさくらインターネットの専用サーバ、どちらを使った方が良いのか?」という質問を受けることが多くなってきた。

 さくらインターネットの専用サーバは、その価格の安さと性能の良さで数多くのネットベンチャーが採用している。一方のAmazon EC2も従量課金制ということはあるが、最小のインスタンス(仮想サーバ)は、1ヶ月の使用料金はさくらインターネットの専用サーバ「専用サーバ エントリー」とほぼ同等の価格だ。月次の料金が同等という事だけでは無く「エントリー」には初期費用が無く、価格的に見れば、どちらを選んだら良いのか選択が難しい場合があるだろう。今回は「Amazon EC2」と「さくらインターネットの専用サーバ」のどちらを選んだら良いかを考えていきたい。

《サーバの台数が決まっている場合》

 Amazon EC2のSmallインスタンスと、さくらインターネットの専用サーバ「エントリー」の性能面を見た場合、正確なベンチマークは取っていないが感覚値的には「さくらインターネットの専用サーバ」の方が性能的に良いと思われる。性能だけを見るのであれば「さくら」の方が良いだろう。

 サーバ1台々の性能もさることながら、レイテンシーの問題やSSHなどでアクセスした場合、国内の専用サーバと比べてワンテンポ遅れるような印象がある。また、従量課金制度なので料金が読みにくいというのもAmazon EC2には不利な点だ。これらのような事から、もしサーバの台数をそれほど増加する予定が無く、安定した運用を続けたければ「さくらインターネット」の専用サーバを利用することをオススメする。

《スケールアウトするシステムの場合》

 それでは、どのような時に「Amazon EC2」を利用すれば良いのだろう。それは、利用しているサーバが「スケールアウト」する事が前提になっているシステムを組む時だろう。ここで言うスケールアウトとは、サーバの台数を増やしてサービス全体の性能を上げること。ここでは、仮にサービス全体が処理が重たくなった場合、サーバを増やす事でサービス全体の性能をあげるようにするシステムの事を言っている。

 Amazon EC2の利用する場合、数分でサーバを立ち上げられるため、サービス全体が重たくなった場合、サーバ(インスタンス)をすぐに追加することができる。この事について、具体的例としてはAnimotoというWeb上での動画作成サービスが有名だ。このAnimotoは、80個だったサーバを、3日間で3500まで増強した。しかも、驚くべき事にリニアに増加させたのではなく、処理が軽くなったときにはサーバの台数を減少させている。従量課金制度を採用している事もこのような芸当ができる理由だろう。

 というわけで、私の考えでは、サーバ台数が少数でサーバ台数に増減がなければ「さくらインターネット」、スケールアウトを前提に考えるのであれば「Amazon EC2」の方が良いと思う。もちろん単純にこれだけで選ぶのは危険だとは思うが、サーバを選ぶ際に何かの参考になれば幸いだ。

 ※ ちなみに、ハートレイルズさんがAmazon EC2についてより詳しく「Amazon EC2 は本当に安いのか?」というエントリをまとめています。私の記事より詳しいので、そちらも合わせてどうぞ。

投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2009.08.15 23:49

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