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クラウドでよく言われる「スケールアウト」の反対の言葉って何だろう?

2009.11.29

 クラウドコンピューティングを語る上でかかせない物に「スケールアウト」という言葉がある。これはサーバの台数を増やす事でシステム全体のパフォーマンスを上げる手法のことだ。Amazon EC2に代表されるIaaS型のクラウドコンピューティングが、これだけ話題になっているのは単にコストが安いということだけでなく、従来のシステムと比べてこの「スケールアウト」が非常にやりやすい事があげられるだろう。

 スケールアウトの有用性は、Amazon EC2の事例でよく語られる、80個だったインスタンス(EC2の仮想サーバー)を、3日間で3500個まで増強した事例や、データ変換のために一時的に大量の仮想サーバを借りて短期間でデータ変換を実現した事例などを見ればわかるだろう。これらは、従来のデータセンターやVPSではできなかった事だ。

 「スケールアウト」という言葉は「サーバを増やす」という意味だが、Amazon EC2のようなクラウドには単にサーバ台数を増やすだけでなく、状況に応じてサーバ台数を減らすことができる。実際の運用ではサーバを増やすだけで無く、サーバを減らす事も大きな意味を持っている事もある。

 ところがこの「サーバを減らす」という意味の言葉がどうも見つからない。「アウトの反対だからスケールインなのでは?」と思う方もいらっしゃると思うのだが「スケールイン」という言葉は、いわゆる「スケールアップ(サーバ一台の性能をあげる)」と同様の意味で言われる事が多く「サーバを減らす」という意味では使われていないようだ。

 では「スケールアウト」の反対の言葉は無いのだろうか? 今のところ広まっている言葉はないようだが、例えば日立はスケールダウンと呼んでいるようだが、どうもまだそれほど普及していないようだ。

 もしかしたら「スケールダウン」という言葉や他の言葉(バックダウン等)が「スケールアウト」の反対の意味として定着するかもしれないが、当分の間はそのような言葉を使っても「サーバが台数を減らす事」などのように説明書きを加えた方がよさそうだ。

投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2009.11.29 00:30

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