EvernoteやDropBox、台頭する「フリーミアムアプリ」の特徴を考える。
2010.03.07
《<盛り上がるEvernote》
先日Evernote 日本法人のニュースが発表された。英語版にも関わらず既に多くのユーザが利用している事や、様々なメーカがパートナーとして発表されたこと、さらに2冊の同時にEvernoteの本が出版された事で、Evernoteそのものが大きなニュースとして取り上げられた。私もEvernoteのEvernote日本語解説書、2冊同時出版記念イベントに参加したのだが、私が会場に着いたときは既に会場は満杯で立ち見の状態となっており、最終的には廊下にまで人があふれていた。こんな所もEvernoteの盛り上がりを表しているだろう。
盛り上がっているのはEvernoteだけではない。DropboxやSugarSyncといったアプリもインターフェイスが英語であるのにもかかわらず多くの日本人が利用している。
《フリーミアムアプリの特徴を考える》
これらのEvernoteもDropboxなどのアプリは、全てをWeb上でやるのでもないのでSaaSとも違う。これらにあえて「フリーミアムアプリ」とでも名前をつけて、いくつかの共通している特徴を考えてみようと思う。その共通した特徴とは「サービス料金がフリーミアムモデル」「マルチアクセス」「個人利用を前提」ということだ。それぞれ、説明してみよう。まず、これらのアプリの特徴は料金体系的に「フリーミアム」モデルを採用しているアプリだということだ。EvernoteもDropboxもある程度の機能と容量は無料で利用でき、ディスク容量を増やしたり、オプション的な機能を使いたい場合は料金を払う形となっている。
これらのアプリの場合はストレージに関する物が多いため、ある程度ユーザが使い込んでいると、料金を支払う可能性が高くなる。そのツールを使い込んでいれば、自然に容量が足らなくなり、ツールを引き続き使いたいのであれば、有料版を利用することになる。ストレージ容量によって料金を変えるのは、フリーミアムモデルと非常に相性が良いと思われる。
また、これらのアプリが多数のデバイスで同期が可能な点「マルチデバイス」が前提となっていることも見逃せない。EvernoteやDropboxはWindowsやMac版のクライアントはもちろん、iPhoneなどのモバイル端末でもサポートされている。さらにWeb版も用意されているため、比較的デバイスに縛られず利用することもできるだろう。
従来にもオンラインストレージなどのサービスがあったが、単にバックアップとして利用するものがほとんどだった。しかし、現在登場しているEvernoteやDropboxは、複数のデバイス間で同期が可能であったり、そのアプリ上で閲覧・編集・追加などが可能になっている。以前のオンラインストレージでは単にバックアップしか利用できなかったが、これらのツールでは日々のツールとして閲覧・編集などが可能となっている。
最後にこれらのアプリが、個人用のサービスということだ。グループウェアなどのツールでも「フリーミアム」モデルでサービスを提供しているものがあるが、これらのツールは「集団」で利用するものであるため、なかなか普及されない。なぜならば1人が良いと思って使っても周りか使ってくれなければ意味がないからだ。
一方のEvernoteやDropboxなどは個人で利用できるサービスだ。そのため「周りが使っていないから使わない」という事が無く個人でも利用できる。グループウェアなどの「集団」で利用することが前提のため、自分がどれほど使っても周りが利用していなければ、意味が無くなってしまう。このようなアプリは個人向けから広がっていくのだろう。
投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2010.03.07 21:33
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