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高度に進化したクラウドコンピューティングはIaaS、PaaS、SaaSの区別がつかない

2010.08.08

 基本的に「クラウド」という言葉は、非常にわかりにくい言葉となっている。なぜか?  それは、話す人によって「クラウド」を意味する意味が違ってくるからだ。

 「Evernote」や「Gmail」、セールスフォース、Amazon EC2などのAWSなどは、一般的に「クラウド」と呼ばれている物だ。しかし、これらは「クラウド」と共通して呼ばれているが、機能はそれぞれ違う。例えば「Evernote」「Dropbox」「Gmail」などは「クラウド」と紹介される事が多いが、これらはSaaSアプリだ。ユーザにある一定の機能を提供するもので、これらのアプリでの開発やサーバの運用はできない。

 また、Amazon EC2や最近の日本のホスティング業者がクラウドと言っているのは、IaaSの分野だ。これらは自分達でアプリの提供するのではなく、VPSをクラウドという名前を変えて販売したり、スケールアウトできる専用サーバを提供したりするものだ。「Dropbox」や「Evernote」のように「機能」としてアプリを提供してはいない。また、「PaaS」では、サーバでは無く開発環境を用意しており、開発環境上で、アプリの開発ができるようになっている。

 このように単に「クラウド」というだけでは、どのレイヤの事を言っているのかわからなくなる。そのため、以前のエントリでは「IaaS、PaaS、SaaSの分けて話すべきだ」と書かせていただいた。

 しかし、最近ではどうも「IaaS、PaaS、SaaS」の区別が曖昧になっているような気がしてきている。

 例えば「AWS」は、徐々にPaaSに近いような機能を出してきている。例えば、Hadoopを提供する「Amazon Elastic MapReduce」や、MySQLを提供する「Amazon RDS」など、PaaSに使いサービスを提供している。

 SaaSの世界も徐々にPaaSに近づいている、例えば「Evernote」はEvernoteに関係したアプリやアドオンのカタログ「Evernote Trunk」を発表している。Evernoteは今後、app storeのように、このTrunkの中でアプリを購入できるようになるという。

 また、DropboxはDropbox以外のアプリからDropboxのストレージを利用できるようにしている。単一の機能から他のアプリと連携する「プラットフォーム」になりつつある。

 以前は、SaaS、PaaS、IaaSの区別はつけやすかったのだが、ここ最近の流れを見ていると、SaaS、PaaS、IaaSとはっきりとして区別するのが難しい物が出始めている。クラウドの言葉の定義をするのは、ます々難しくなりそうだ。

投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2010.08.08 21:26

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