それじゃあ、どの「クラウドコンピューティング本」を読むべきか?
2009.05.10
前回のエントリでは、現在の出版されている「クラウド本」についての傾向を書いてみた。今回は、私が読み終わった「クラウド本」について、感想を書いてみたいと思う。(読み終わっていない本は今回は外した。)
私も執筆に加わった「Amazon EC2」の入門書。翻訳以外では、本書が最初の「クラウド本」である。ただタイトルが災いしてか、リアル書店のクラウドコーナーにはなかなか無く、探しづらい状況だ。
本書の構成は、基本的には前半がAmazon EC2部分、後半は一般的なクラウドの解説となっている。Amazon EC2について基本的なことを知りたい方や、手っ取り早くクラウドのトレンドをおさえたい方には良い本になっているのでは無いかと思う(自分で言ってるので説得力が無いが…)
翻訳物では最初のクラウド本だろう。ただ、本書をお読みになっている方はお気づきの通り、タイトルに「クラウド」とは書いてあるが、あまりクラウドコンピューティングについて書かれていない。
どちらか言うと著者の前の作品である「ITにお金を使うのは、もうおやめなさい」や彼の論文「IT Doesn't Matter」としている主張と同じで、コンピューティングリソースが電気や水道のような形態に移ってくると主張している。
グリッドと同じく、クラウドコンピューティングを「電力発電」にたとえるのは非常にわかりやすい。クラウドコンピューティングという言葉はあまり出てきていないが、クラウドコンピューティングのイメージをつかむのには非常に良い本だ。
ちなみに、本書の中でヒーロのように扱われている電力王「サミュエル・インサル」であるが、大恐慌のあまりをうけて、数億ドルあった資産も死亡時にはそれほど多くの資産を持っていなかったらしい。こういう話を聞くと「Web2.0」や「クラウドコンピューティング」で「帝国」となった企業も、数十年後にはどのようになるかわからないなと考えてしまう。
オルタナティブブロガーである林 雅之氏の本。日本でのクラウドコンピューティングの事例なども多く扱っており、現在どのようにクラウドコンピューティングが使われているのかを知るには良い本だと思う。
こちらもオルタナティブブロガー(というよりIT関連の著名なジャーナリストである)小池良次氏のクラウド本。クラウドコンピューティングにいたるまでのIT業界の歴史と、クラウドコンピューティングが普及した後にどのような未来が待っているかを論じている。
本来は自分が関係した「Amazon EC2/S3」を勧めなければいけないのだが、それを抜きにすれば、今まで出版されたクラウドコンピューティング関連の本では一番わかりやすく本だと思う。まずはこの本を読むことをオススメする。
→ 海外ベンダーの動向やクラウドコンピューティングに関する用語などがコンパクトにまとまっている。出版から時間が経ったこともあり、多少古いかもしれないが、クラウドコンピューティングの動向を抑えるには良い本だと思う。
Amazon EC2やGoogle app Engineのような「エンタープライズ」で利用するクラウドでは無く、コンシューマーのクラウドコンピューティングを解説している。
トリはオルタナティブブロガーのエリック・松永さん の本。(私も含めてオルタナティブブロガーだけで4人はクラウド本を書いていることになる。)本書は、今までのクラウド本とは違い「クラウドコンピューティング」というバズワードを扱って本となっておる。確かにクラウドコンピューティングという言葉は、バズワードとなっており、このような本は貴重だ。他のクラウド本と合わせて読むと著者の言っている事もわかると思う。
○クラウドの本を7冊読みくらべしてみました:『ビジネス2.0』の視点:ITmedia オルタナティブ・ブログ
→ オルタナティブブロガーでもありAmazon.co.jp: 「クラウド・ビジネス」入門 -世界を変える情報革命の著者である林 雅之氏の感想。クラウド本の著者だけに、他の本の特徴を的確につかんでいる。
○【ウェブ2.0に続く】クラウド・コンピューティング書籍情報まとめ【バズワード】 - YAMDAS現更新履歴
スーパーアルファブロガー(笑)のyomoyomo氏によるクラウド本の感想。
○404 Blog Not Found:書評に代えて - クラウドとブラウザーの関係
→ dankogai氏の感想。
《Amazon EC2/S3クラウド入門》
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私も執筆に加わった「Amazon EC2」の入門書。翻訳以外では、本書が最初の「クラウド本」である。ただタイトルが災いしてか、リアル書店のクラウドコーナーにはなかなか無く、探しづらい状況だ。
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翻訳物では最初のクラウド本だろう。ただ、本書をお読みになっている方はお気づきの通り、タイトルに「クラウド」とは書いてあるが、あまりクラウドコンピューティングについて書かれていない。
どちらか言うと著者の前の作品である「ITにお金を使うのは、もうおやめなさい」や彼の論文「IT Doesn't Matter」としている主張と同じで、コンピューティングリソースが電気や水道のような形態に移ってくると主張している。
グリッドと同じく、クラウドコンピューティングを「電力発電」にたとえるのは非常にわかりやすい。クラウドコンピューティングという言葉はあまり出てきていないが、クラウドコンピューティングのイメージをつかむのには非常に良い本だ。
ちなみに、本書の中でヒーロのように扱われている電力王「サミュエル・インサル」であるが、大恐慌のあまりをうけて、数億ドルあった資産も死亡時にはそれほど多くの資産を持っていなかったらしい。こういう話を聞くと「Web2.0」や「クラウドコンピューティング」で「帝国」となった企業も、数十年後にはどのようになるかわからないなと考えてしまう。
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オルタナティブブロガーである林 雅之氏の本。日本でのクラウドコンピューティングの事例なども多く扱っており、現在どのようにクラウドコンピューティングが使われているのかを知るには良い本だと思う。
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こちらもオルタナティブブロガー(というよりIT関連の著名なジャーナリストである)小池良次氏のクラウド本。クラウドコンピューティングにいたるまでのIT業界の歴史と、クラウドコンピューティングが普及した後にどのような未来が待っているかを論じている。
本来は自分が関係した「Amazon EC2/S3」を勧めなければいけないのだが、それを抜きにすれば、今まで出版されたクラウドコンピューティング関連の本では一番わかりやすく本だと思う。まずはこの本を読むことをオススメする。
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Amazon EC2やGoogle app Engineのような「エンタープライズ」で利用するクラウドでは無く、コンシューマーのクラウドコンピューティングを解説している。
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トリはオルタナティブブロガーのエリック・松永さん の本。(私も含めてオルタナティブブロガーだけで4人はクラウド本を書いていることになる。)本書は、今までのクラウド本とは違い「クラウドコンピューティング」というバズワードを扱って本となっておる。確かにクラウドコンピューティングという言葉は、バズワードとなっており、このような本は貴重だ。他のクラウド本と合わせて読むと著者の言っている事もわかると思う。
《他のブロガーの感想》
私以外にも、クラウド本の感想を書かれている方がいる。そのような方の意見も参考になると思われる。○クラウドの本を7冊読みくらべしてみました:『ビジネス2.0』の視点:ITmedia オルタナティブ・ブログ
→ オルタナティブブロガーでもありAmazon.co.jp: 「クラウド・ビジネス」入門 -世界を変える情報革命の著者である林 雅之氏の感想。クラウド本の著者だけに、他の本の特徴を的確につかんでいる。
○【ウェブ2.0に続く】クラウド・コンピューティング書籍情報まとめ【バズワード】 - YAMDAS現更新履歴
スーパーアルファブロガー
○404 Blog Not Found:書評に代えて - クラウドとブラウザーの関係
→ dankogai氏の感想。
投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2009.05.10 22:47
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