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アマゾンEC2 東京データセンター設立「以後」を考える

2010.02.25

《1 Amazonが日本にデータセンターを作るのはいつか?》

 昨日、Amazonクラウドの日本ユーザー会に参加してきた。多くの開発者がライトニングトークや、その後に行われた懇親会など非常に有意義に過ごせたのだが、参加者の多くは残念ながら期待していた発表を聞けなかったと思っているだろう。

 その発表とは日本(東京)にデータセンターができるかどうかという事だ。ネット上はリアルな集まりで既にAmazonが日本(東京)にデータセンターを作るというのは公然の秘密のような気がする。クラウドに関心がある人間と話しをすると「日本にできるのか?」という事から既に「いったいいつできるのか?」という話で盛り上がるようになっている。国内のクラウド事業者は「国内にデータセンターがある」という事をメリットとして強調していたためAmazonが国内にデータセンターを大きな衝撃になるだろう。

《2 発生する価格戦争》

 これを迎え撃つ、国内のベンダーはどうするか? まずは「価格」で勝負してくるだろう。実際に、現在でも国内クラウドベンダーは「Amazon EC2よりも安い」という事をセールストークにしているベンダーもいるし、その他のベンダーも「Amazon EC2」を一種の基準としているところも多い。これがAmazon EC2が国内にデータセンターを作ったら、ます々「価格」を重視した競争になっていくと思われる。

 Amazon EC2のようなIaaS型のクラウドの場合はなかなか差別化がしにくく、サーバの物量(スケールアウト)が鍵となるため、価格は専用サーバやレンタルサーバサービス以上に厳しく見られる。差別化が出来なく物量だけの勝負になってしまえば、当然「価格」が一番のポイントとなってくるだろう。

《3 IaaS PaaS SaaSの境目をなくす》

 利用者としては、国内外のクラウドベンダーが「つぶし合い」をしてくれる事で料金が安くなるのは大歓迎だと思うが、サービスを展開するクラウドベンダーにとってはかなりキツイ戦いになる。それではクラウドベンダーはどのように戦うべきなのだろうか?

 なかなか難しい問題で、そう簡単に答えはでないが、個人的には「IaaS、PaaS、SaaS」の境目を無くす事だと思っている。まだ、ぼんやりとした事しかイメージできないのだが、単に仮想サーバをスケールさせるだけではなく、Webサービスなどをできるだけ売買できるようにするなど、単にIaaSのように「サーバ売り」を行ったり、PaaSのように囲い込みを行うだけでは、価格競争になったり、サーバに設置するWebサービスを柔軟に選ぶことができなくなる。この辺をなんとか解決できれば、価格競争を抜け出せることができるのでは無いかと思う。

投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2010.02.25 00:15

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