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「日本のクラウド」が高いのではない「高いクラウド」が高いのだ。

2010.02.26

 「とてもじゃないがあんな値段で出せない」あるクラウドのイベントで、大手ベンダーの方がAmazon EC2を指して言った言葉だ。「クラウド」という言葉を使っていても、大手ベンダーが提供する「クラウド」とGoogleやAmazonが提供する「クラウド」は比べられてしまうが、それらは値段も内容も違う。「大手」になればなるほど仮想サーバサービスをするだけで無く、様々な“付加価値の高いソリューション”を展開しようとしているように思える。

 実際に大企業向けに「付加価値の高いシステム」を作っているベンダーが提供する「クラウド」とソーシャルアプリなどや一時的なイベントのために使われる「イベント」は、使われている技術は一緒でも別物と考えた方が良いだろう。「クラウド」や「仮想化」という言葉を使っていても、かかる費用もサポート体制も大きく違う。単純にサーバ一台あたりの価格だけで比べるのは乱暴だろう。

 「クラウド」という言葉を最初に持ってきたのが、GoogleやAmazonなどの海外の低価格路線のベンダーという事で仕方が無いと言えば無いのだが、日本の大手ベンダーが「クラウド」という言葉を使い始めてしまったために、残念ながらGoogleやAmazonと比べられてしまう事になった。

 現時点では(そう、少なくとも現時点では)、GoogleやAmazonのような所と大手ベンダーと大手ベンダーのクラウドでもターゲットが違う。「クラウド」というだけで、AmazonやGoogleのような低価格なものと、大手ベンダーの「クラウド」を比べて「日本のクラウドは値段が高い」というのは少し違うと思う。

 現に日本でも「低価格」で容易にスケールアウトできる「Amazon EC2」のようなクラウドが登場しつつある。例えば今年に入ってニフティの「ニフティクラウド」、GMOの「True CLOUD」、ライブドアの「ぽこぽこクラウド」といった物が登場しようとしている。これらのサービスは、前述した大手ベンダーと違い価格もそれなりに安くなっている。決して「日本のクラウド」が高いわけでは無く「高いクラウド」が高いのだろう。

投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2010.02.26 00:06

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