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本当に「高校生の7割以上がファイル交換ソフトを使っている」のか?

2010.10.17

 「高校生のCGM(消費者生成メディア)利用実態」調査結果という調査が発表されました。この中で「ファイル共有ソフトを使用する(76.6%)」と、現在の高校生の7割以上がファイル共有ソフトを利用しているという結果が出ております。このニュースはいくつかのニュースサイトにも掲載され、一部で大きな話題となりました。

 さて、この調査結果ですが、この結果を鵜呑みにすると、今時の高校生はネットでファイル共有ソフトをガンガン利用しているかのような印象があります。ただ、こちらの調査結果について個人的に疑問がありましたので、少し調べてみることにしました。

 まず、高校生が日本全国に何人いるか調べてみましょう。政府統計の総合窓口から日本で高校生が何人いるか調べることができます。それによると2010年8月5日公表 の数値ですと3368611人となっております。大体、日本には337万人ぐらいの高校生がいることになります。

 こちらの調査ですと高校生の76.6%が「ファイル交換ソフト」を利用しているので、単純に計算すると3368611×76.6%で2614042人と、だいたい260万人のユーザが「ファイル共有ソフト」を利用している事になります。

 それでは、日本でファイル共有ソフトを利用している人を見てみましょう。2006年の資料ですと、ACCSが国内で約175万人がファイル交換ソフトを利用しているとしています。

 古い資料なので、調査からファイル共有ソフトの利用者は大幅に増えたのかもしれませんが、インターネットにおけるトラヒックの集計を見てみるとファイル交換ソフトに使われて思われるP2Pのトラフィックが減っております。一般的なユーザはコンテンツを入手するためにファイル交換ツールよりも、動画サイトを利用する傾向が強まっておりますので、わざわざファイル交換ソフトを利用する事も少ないのではないかと思います。

 そもそも「ファイル共有ソフトを使用する(76.6%)」という割合も、他の調査と比べて高いように思われます。例えば、2008年度版インターネット白書では「ファイル共有ソフト」の利用率は10%となっています。これは全年齢を対象としているので、高校生だけの利用率はわかりませんが、それでも高校生の利用率が7割以上で、全体が1割というのはかなり不自然な気がします。

 もちろん、ファイル交換ソフトが、ここ数年でやりとりするファイルの種類が変ったり、高校生だけにある種のファイル交換ソフトが普及しているのかもしれませんし、アンケートをしたのが、偏った層だったのかもしれません。ただ今まで見てきたデータを見ると、高校生の7割以上がファイル交換ソフトを使っているという調査結果は、少し疑問を感じざるをえません。

投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2010.10.17 19:57

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高校生とファイル共有2 
細かい数字を元に考えた人が出てきたので。 http://blog.pasonatech.co.jp/yokota/199/14526.html まぁアレ...

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