Winnyを規制するならば、類似ソフトも「根こそぎ」にしなければ意味が無い。
2006.04.06
情報流出の問題でWinnyというファイルシェアリングソフトが問題になっている。これだけ問題になっていると、Winny自体を規制しなければならないという考えも出てくると思う。
しかし、Winny「だけ」を規制すれば問題は解決するのだろうか? それを考える前に、昔のファイルシェアリングソフトを思い出してみよう。
まだ、Winnyが登場する前に、海外ではNapsterという現在のファイルシェアリングツールの元祖的なサービスがあり、多くの人が非合法の音楽ファイルを共有していた。Napsterは大流行したが、当然アメリカの全米レコード協会(RIAA)ににらまれ、サービスは停止した。(※今でもNapsterはあるが、これは昔のNapsterとは別のサービスで合法の音楽配信サービスとなっている。)
それではNapsterが無くなった後、そのユーザはどうしたのか? 彼らはNapsterの代替サービスを利用し始め、皮肉な事にNapsterを止める前よりもファイルシェアリングソフトを利用するユーザが増加してしまったのだ。
私は、Winny「だけ」を規制した場合は、これと同様な事が起こると考えている。つまり、仮にWinnyが規制された場合でも、Winnyのユーザは「Winnyのようなソフト」に乗り換えるだけだと言うことだ。
テレビや新聞を見ていると、Winny以外の「Winnyのようなソフト」はあまり報道されていないし、Winny以外での情報流出はそれほど報道がされていない。そのため、「Winnyだけが問題であり、類似のソフトウェアはそれほど問題では無い」と考えている人は意外に多いと思う。
しかし、一部の雑誌やWebサイトでは、Winny以外のファイルシェアリングソフトを積極的に紹介しており、一部のファイルシェアリングソフトは、かなりのユーザ数がいると推測される。このような状態で、もしWinny「だけ」を規制した場合は、Winnyが使えなくなった「Winny難民」が「流出した情報」を手みやげに「Winnyのようなソフト」に押し寄せるだろう。そうなれば、Winny以上に情報流出が広がるおそれがある。
このようにWinny「だけ」を規制するのであれば、情報流出が止まるどころか、被害が拡散する恐れがある、もしWinnyを規制するのであれば、「Winnyのようなソフト」を「根こそぎ」にしなければならないだろう。そうでなければ、Winnyの次のソフトウェアで「情報流出」が起こるだけだ。
問題はWinnyと「Winnyのようなソフト」を「根こそぎ」にできるかどうかと言うところだ。仮にこれを実行した場合、様々な問題が出てくると思われる。次回はその事について考えてみたいと思う。
投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2006.04.06 23:27





