「GoogleしかGmailを提供できない」なんて誰が決めた
2006.08.31
※以下の文章は私が2004年6月に書いた物を修正した物です。
-----------------------------------------------
Googleが提供するメールサービス「Gmail」が大きな話題となっている
Gmailは、メールの保存容量が「1ギガバイト」という当時のWebメール保存容量としては「ケタはずれ」の保存領域を用意している事、メールの検索にGoogleの検索能力が使えること、何よりGoogleが始める新サービスということもあり、まだβ版にも関わらず大変な人気だ。(現在ではGmailの容量は2.5Gを越えており、さらに増え続けている。)
一方で、メールをスキャンし広告を表示するというGmailのモデルに関しては、プライバシーの懸念も浮上している。
Googleの「Gmail」は、非常に強力な能力を持っているのにも関わらず、プライバシーの問題などが議論の対象となっている。「人ではなくプログラムがスキャンするために、プライバシーの問題は無いとする」Googleの説明を信じている人には、それでも良いかもしれない。
しかし、メールは基本的に自分以外の誰かとコミュニケーションをするためのツールだ。メールを送る相手が必ずしもGoogleを信用している訳では無い。場合によっては、相手がGmailを嫌がる人も出てくる。せっかくGmailのような便利なメールソフトがあるのにプライバシー問題のために相手がGmailを嫌がってしまえば、Gmailを使えなくなってしまう。
それでは、どうしたら良いのだろうか?答えは簡単だ。Gmailの問題点を解消したローカルで作用する「メールソフト」を作れば良いのである。今回と次回のエントリでGmailの利点と短所を考えながら、どのようにすれば「Gmailキラー」が作れるかを考えていきたい。
まずは、Gmailの利点と問題点を箇条書きにしてみる。
[Gmailの利点]
1 無料で1Gもの保存容量が持てる
2 重要度の高いメールは「ラベル」をつけて分類できる
3 スパムフィルタ
4 「Conversation(会話)」」で同じ件名のメールを一覧表示できる
5 Googleの強力な検索
[Gmailの問題点]
1 広告が入る
2 メールに広告を入れるためにプライバシの問題がある
3 メールデータが引き継げない
では、Gmailの問題点から見てみよう。Gmailの問題点は基本的に、Googleが用意するサーバ上で行うために起きる問題だ。Googleを通さなければ、メールに広告が入ることも無く、プライバシーの問題も少なくなる。また、データをローカルにも保存できれば、他のメールソフトにメールデータに引き継げる。
ここまでは、通常のメールソフトでも出来たことだ。むしろ、このような「欠点」はGmailのビジネスモデルを構成する重要な要素になっている。
では、次にGmailの「利点」を見てみよう。まずは「1Gの保存容量」を見てみる。現状の「無料のWebメール」という点を考えれば確かに巨大な容量だ。しかし、パソコンにインストールされているメールソフトであれば、1G以上のデータ保存が可能だ。
次に、メールに「ラベル」をつけて分類する機能を見てみよう。Gmailのラベル機能は非常にスマートにできており、一つのメールに複数のラベルを付けられるので、通常のメールソフトの「メールの振り分け機能」よりもはるかに便利だ。
ただし、この「ラベル機能」はGmailだけの機能では無い、Gmailほどスマートでは無いかもしれないが、ジャストシステムが販売している「シュリケン」というメールソフトでも簡易的に(a〜dまでの)「ラベル」を使った分類する機能があるし、特定のメールを「ブックマーク」として呼び出す機能がある。
3点目に「スパムフィルタが搭載されている」点について見てみよう。スパムフィルタを搭載しているWebメールは結構多いし、パソコンにインストールするタイプのメールソフトの中には、標準でスパムフィルタを搭載している物もある。また、最近ではウィルス対策ソフトにも、スパムフィルタを搭載している物も多い。機能面ではいくらか差があるかもしれないが「スパムフィルタ」はそれほど目新しい機能では無い。
4点目の「Conversation(会話)」だが、メールを「会話」をしているように読めるのはたしかに便利だ。だがメールを使って「会話」のようなコミュニケーションをしたいのであれば、はじめからIMを使った方が良いと思う。残念ながら、GoogleはIMサービスを提供しておらず、Gmailが IMと連携することは当分無いだろう。(注 ご存じの通り現在ではGoogle Talkを提供している。)
最後に「検索エンジン」について見てみる。メールの保存容量を除けば、Gmailの最大の特徴は、この検索能力だろう。何しろ、何億ページの情報を検索できるGoogleの検索能力が使えるのだ。メールを分類しなくとも、瞬時にメールを検索できる。
確かに「Google」の検索能力は素晴らしい。しかし、メールソフトで検索するのは、何億ページもあるwebページでは無く、数千〜数万のメールである。Webページと違い「日付」や「送信者」からもデータ検索ができるようになる。何もGoogleの検索能力ほど強力なエンジンを使わなくとも十分だ。
また、最近では(Googleも、そうであるように)、パソコンのローカルデータの検索が大きな注目を浴びている。Microsoftがアウトルック/エキスプレスに強力なメール検索を付けるのは確実だろう。
このように見ていくとGmailの1つ々の特徴は、それほど優れているとは言えないと思う。
とは言え、現状でGmailと同等のサービスを提供できているサービス/ソフトウェアが無いことも事実だ。Gmailがあれほど人気あるのも、他人より早く新しいサービスを試したい気分と同時に、他のメールソフト/サービスよりも使いやすいという点にあるのだろう。
ここまでは、Gmailは1Gというオンラインストレージを別にすれば、1つ々の機能はそれほど特別な物では無く、データ容量の制限が無いローカル環境でもGmailを再現できる点を考えてみた。今回と次回はGmailの利用フローを見ながら、どのようにすればGmailを越える「Gmailキラー」の作成をどのようにすれば良いかを考えていきたい。
まず、Gmailの利用フローを見てみたい。メールソフトなので、人それぞれ利用方法があるかとは思うが、現状のところ一般的な利用方法は以下のとおりだと思う。
1受信したメールを「inbox」で受け取る。
↓
2受け取ったメールの受信者とタイトルを確認し、自分が重要だと思うメールを選択し読む。
↓
3読んだメールや「これから読むメール」に星のマークやラベルを貼る。
↓
4読んだメール、これから読むメールを「アーカイブ」する。「アーカイブ」されたメールは「inbox」の欄から消去される。
↓
5「アーカイブ」されたメールから、特定のメールをGoogleの検索ツールを探しだす。
といった流れになっている。
このようにGmailの利用の基本的な流れは、inboxに届いたメールに最小限の処理(読む、星/ラベルを付ける)を行った後は、メールを「アーカイブ」し、できるだけinboxにメールを残さない物となっている。つまり、メール処理は、inboxをバッファとし、基本的にはメールは「検索」で探しだすものと言える。
従来のメールソフトは、基本的にinbox(受信箱)にメールが溜まっていく方式をとっており、細かい「仕分け設定」を行わなければ「未読メール」が inboxに延々と増え続けるようになってしまっていた。このやり方では、メールの分類は非常に面倒なことになる。さらに、現在のメールソフトは驚くほど検索力が無い。そのため、Gmailのようなフローで、メールの処理することは難しい。
Gmailのメール処理フローは、目的のメールを探しだすという行為について非常に優れていると思う。届いたメールをアーカイブする事でinboxの中身はいつも整理されている状態になっているし、なによりメールの整理機能にGoogleの検索機能が使える。
しかし、このGmailのメール処理フローには、いくつか改善する点もある。まず、Gmailのメール処理フローでは、どのメールが重要なのかを自分で判断しなければならない。もちろん、スパムはある程度フィルタリングされると思うが、どのメールが「読むべき重要なメール」なのかをメールソフト側が自動的に判断してくれない。そのため、届いたメールの中でどれが重要なメールなのかは、自分で確認しなければならない。
このような「重要なメールを優先的に知らせる機能」は、あまり聞かない機能であるし、メールの本文から重要度を推測するのであれば高度なテキストマイニングを採用しない限り実現するのは難しいと思う。
そこで、私はメールソフトがアドレス帳とスケジューラと連動すれば、このような機能を実現できると考えている。
まずアドレス帳をホワイトリストとして利用する。メールをよく交換する相手であるならば、メールソフトの付属している「アドレス帳」に相手の情報を登録していると思う。これを、そのままホワイトリストとして利用する。
ホワイトリストに載っている人物のメールを優先的に表示させれば、スパムがどんなに多くとも、その中に埋もれてしまうことは無い。重要なメールだけを読んだら「アーカイブ」すれば、いつでも「検索」できる。
「アドレス帳に載っている」人が多い場合もあるだろう。その場合は「メールを交換した数」や「アドレス帳の属性」などで、さらに分類できるようになるだろう。
もちろん、これだけでは「どのメールが重要なのか」がわからない場合がある。そこで、アドレス帳の他にスケジュール帳やto doと連動させる必要もあると思う。
どのように連動するかという事だが、まずスケジュールやto doの入力欄に、その予定やto doに関連する「人物」も入力する。メールを受信する時に、スケジュール欄やto do欄に入力されている、この「人物」からのメールを優先的に表示する。当然のことながらスケジュールやto doの締め切り日が近い日から表示されるようにした方が良いだろう。
このような形式を取れば、少なくとも「自分が今関わっている仕事関連のメール」は、スパムやメールマガジンの中に埋もれてしまう事は無い。
ただし、アドレス帳と連動する場合は、ユーザ側は特に何もしなくても良いかもしれないが、スケジュールやto doと連動する場合は、ユーザがそれに関係する「人物」を入力しなければならない。これは、少し面倒だ。
そのため、このようなスケジュールやto doと連動する機能は、個人ユーザが使う機会よりも、企業内のグループウェアとの連動から始まるかもしれない。新着のメールアラートも同様の方法で対処すれば、重要なメールの到着だけを知らせてくれると思う。
ここまでで、「ホワイトリスト」と「スケジューラとの連動」が、少しわかりにくかったと思うので少し補足する。
まず「ホワイトリスト」についての補足をしたい。ご存じの通り「ホワイトリスト」は、あらかじめ承認したリストに含まれる送信者からのメールしか受け取らないようにするという設定だ。これは、MSN Messenger等でのバディリストの動作とよく似ている。MSN Messengerのバディリストも、許可を受けた人間しか相手の状態をわからないし、メッセージを送信できない。
ただし、ここで言う「ホワイトリスト」はMSN Messengerのバディリストより緩やかな物を想定している。詳しく説明をするために、もう一度Gmailのメール処理フローを思い出してもらいたい。Gmailは、inbox[受信箱]をバッファとして「一時保管」し、そこでメールを読んだり/ラベルを貼る。処理を終わったメールは「アーカイブ」され、inboxにはメールは残らない。アーカイブされたメールは、Googleの検索機能を使って探すことになる。
従来のメールやGmailでは、件名や受信者を利用しての「振り分け」が中心だったが、振り分けのためのルール設定を細かく決めなければならない。メールマガジン程度の振り分けならば良いと思うが、メールの送信者ごとに振り分けをするのは不可能だろう。また、メールの受信者は様々な人がいる。どのメールが自分に重要なメールのなのかわからない場合がある。
そこで、私はメールのアドレス帳が一種の「ホワイトリスト」的に使えると思っている。Gmailのメール処理を思い出してもらいたい。inboxに届いたメールを読むには、題名や受信者で判断しなければならない。
この時、inboxに届いたメールが少なければ良いのだが、多ければ読めないメールも出てくる。そうなれば、自分にとって重要なメールから読んだ方が効率が良いだろう。
この時、まったく知らない人からのメールよりも、アドレス帳に載っている「自分の知っている人間からのメール」の方を読んだ方が「重要なメール」が多いと思う。この「自分の知っている人間からのメール」を判断する時に「アドレス帳」を使えば「自分が知っている人間からのメール」を自動的に判断できると思う。
もちろん、「メールの振り分け」などを使えば、アドレス帳を使えなくともメールの分類をしてくれるし、Gmailにも「Filter」という「メールの振り分け」機能がある。
ただし、このような「メールの振り分け」機能は、細かいルールを設定しなければならない。メールが多くなれば「メールの振り分けルール」の数も多くなってくる。メールの振り分け処理の設定だけでも大変だ。
その点、アドレス帳をフィルタとして使えば「特別な設定」無しで、自分に関係ある人物のメールだけを表示できる。メールの振り分けルールを特に作らない人でも「自分に関係のあるメール」が分かる。
もちろんこれだけでは、どれが「重要なメール」であるかがわからない場合がある。受信するメールの数が多ければ、どれが「重要なメール」であるかを判別するのには「アドレス帳」を使ってフィルタリングされたメールを全部読まなければならない。
これについて私は「スケジュール機能」と連動させれば良いと思っている。ただし、メールソフトにカレンダがついたという物では無く、スケジュールの登録の時に「人物」も一緒に登録しておく。メールの受信時の時に「スケジュールに登録した人物」からのメールを優先的に表示させるようにすれば、自分の予定と関連した「重要なメール」を最初に読むことができる。
また、スケジュールに登録する人物が多ければ、スケジュールごとに「消滅期限が決まっているメーリングリスト」を作れば良いかもしれない。そのメーリングリストから届くメールを優先的に表示すれば、自分のスケジュールに関連があるメールを優先的に読むことができる。
もちろん、自分もしくは自分が属しているグループごとにMLを作っていたのでは、使わないMLが増加してしまう。そのために「消滅期限」を設置し、予定が終わったMLや、投稿が長い間無いMLを消滅させる。こうすれば、無駄なMLの数を減せると思う。
さて、最後に上記の方法を使ってメール処理フローを考えていこう。上記の方法を取るとメール処理フローを以下のようになる。
1メールを全てinboxで受信
↓
2メーラとスケジューラを連動させて、自分のスケジュールに関係あるメールを表示させる。ここで、自分の予定と関係あるメールを処理。
↓
3メーラをアドレス帳と連動させて、自分と関わり合いがある人間からのメールを表示させる。ここで、自分と関わり合いがある人間からのメールを処理する。
↓
4時間がなければ、この時点で残ったメールを「アーカイブ」する。時間があれば、他のメールを処理する。
↓
5inboxに残っているメールを「アーカイブ」する。
↓
6「アーカイブ」されたメールで、読み返すメールを「検索」
フローをまとめると、受信したメールを全てinboxに入れ、その中で「自分の予定に関係があるメール」「自分と関わり合いがあるメール」を優先的に表示させる。他のメールは時間がある時は読み、無い時は「アーカイブ」するという方式だ。もっと簡単にいうと、受信した全てのメールをinboxに入れ、重要なメールだけ表示させ、あとは「アーカイブ」するという方法だ。
アドレス帳にもスケジューラにも載っていない人から、重要なメールが届いてしまう可能性もあるとは思うが、とりあえず自分に関係があるメールから読んでいった方が時間の節約になると思う。
ここまでは、Gmailの検索性を見てきたがGmailの特徴はこれだけでは無い、GmailはWebメールというのも従来のメールソフトと異なる点だ。
Gmail等のWebメールはインターネットに接続できる環境があれば何処でも使える。それに対して、パソコンにメールソフトがインストールされている場合は、そのソフトがなければメールの送受信ができない。
もちろん、モバイル端末でメールの確認もできるが、現状ではPDA等のモバイル端末がそれほど普及していないことや(もう永遠に普及しないかもしれないが…)また携帯電話からメールを確認するサービスもそれほど利用されているとは言えない。さらにこれに加え、IMAP4もそれほど利用されてはいない。このように考えると、ローカル環境でもWeb環境でも何らかの欠点があることが、改めてわかる。
それでは「理想のメール環境」を作るのはどのようにしたら良いのか?答えはローカルとWebのハイブリッド環境でメールを使えば良いのである。
Gmailを使っている方々のお話を聞くと、Gmailをメインで使っている方もいるが、基本的にローカルで受信したメールをGmail宛に転送する方々が多い。
これは、自分が使っているメールソフトに残っている「過去に受信したメール」や「メールの振り分け設定」を残したいと思っている方が多いと思う。そのようなユーザが、Gmailを使うのは自分のメールのアーカイブ場所としてGmailを利用しているケースが多いのだろう。
Gmailが「アーカイブ場所」「検索ツール」として利用されるという事は、Googleも想定していると思う。現にGoogleは、Gmailの POP3への提供をほのめかしている。これは、単に「Gmailのアカントを好きなメールソフトで使用できるようにした」だけのサービスかもしれない。
しかし、私はこのGmailのPOP3対応は、ローカル(POP3)とWebのハイブリッド環境をユーザに提供するためのものだと思っている。つまり、基本的にローカル環境(POP3)で読むが、自動的にメールをWebにバックアップ(アーカイブ)しておき、外出時やメールの検索時にGmailのWeb 環境を使わせるというものだ。
Google側は、広告が表示されればユーザがどこでメールを送受信しようが構わないわけであるし、ユーザ側とすればローカル(POP3)でもWebでもメールが送受信できれば便利だと思う。個人的には、GmailはこのようなWebとローカル(POP3)環境でサービスをハイブリッドで提供してくると考えている。(もしかしたらさらに踏み込んで、GmailのWeb環境から自分の使っているISPのメールを送受信するような事も行うかもしれない。)
このような事を考えると、「Gmailキラー」も、ローカル(POP3)とWeb環境で動かなければならないだろう。
投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2006.08.31 22:33
第2回DHT勉強会のお知らせ
2006.08.28
以前にもお知らせしたが、9月18日に「DHT勉強会」が開催される。詳しい予定は第2回DHT勉強会講演概要&タイムスケジュールを見ていただければ良いと思うが、DHTやP2P技術に興味がある方はぜひ参加していただければと思う。私も進行役として参加するので、会場で見つけたら声をかけていただければ幸いだ。
===
講演概要
===
◇日時:9/18(月、祝)
開場:9:30
講演時間:10:00〜16:30
◇場所:金沢工業大学東京虎ノ門キャンパス1F (93.101)
アクセス方法:
http://www.kanazawa-it.ac.jp/tokyo/map.htm
◇定員:60人
◇参加費:1000円程度(調整中)
◇参加申込フォーム(お手数ですがMixi経由でお願いします)
http://mixi.jp/view_event.pl?id=8168327
講演タイムスケジュール、講演概要
9:00〜 開場準備開始
9:30〜 開場
10:00〜 開会の挨拶
10:10〜
加藤 大志 氏:NEC
「世界規模情報共有プラットフォームの実現に向けて」
11:10〜
西谷 智広:Tomo’s HotLine
「DHTにおけるセキュリティ対策」
12:00〜13:10 ランチタイム
13:10〜
吉田 幹 氏:(株)BBR 取締役CTO
「P2Pエージェントプラットフォーム PIAX の理念と実装」
14:10〜
池嶋 俊氏:筑波大
「AsagumoWeb Web over P2Pシステムの設計と実装」
14:50〜
藤田 昭人 氏:大阪市立大学
「Chord プロトコルを活用したシステム開発の実際」
15:40〜
首藤 一幸氏:ウタゴエ(株) 取締役 最高技術責任者
「オーバレイ構築ツールキット Overlay Weaver 」
投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2006.08.28 07:22
自分のブログにオリジナルバナーを貼る。 これからブログを始める人のスタートアップアクセサリ(2)
2006.08.25
前回は主に自分のBlogを読者のRSSリーダに登録するためのアクセサリだったが、自分のBlogに導入するアクセサリはこれだけでは無い。
今回はオリジナルのバナーを作成したり、Skypeと連動して自分のステータスを知らせる事もできる。今回はオンラインでオリジナルのバナーを作成するツールやアクセス解析ツールを紹介していこうと思う。
自分だけのバナーを作る
色々な人のBlogを見ていると、小さいバナーを貼っているBlogが多い。このようなオリジナルなバナーをオンラインで作れるサイトがいくつかある。以下のサイトからオリジナルのバナーを作れる。
・Web2.0 Logo Creator by Alex P
Blogの読者とコミュニケーションを取る
→フリーメールでGmailを使っているブロガーもいると思う。その時にGmail用のバナーを作りたい人もいるだろう。このブログを参考にすればGmail用のバナーを色々と作れるだろう。
→自分のSkypeの状態をブログに貼り付けて、Blogの読者に知らせる事ができる。ウィザードを使ってのボタンを作成なのでわかりやすいだろう。
アクセス解析
→Googleが提供するアクセス解析。元々アーチンがベースになっているため、非常に高機能な物となっている。今までは招待制を取っており、なかなか使えなかったが、最近ではすぐに使えるようになっている。
→他のサイトからリンクを張られると知らせてくれるツール。手軽に自分のブログにリンクを張っているサイトを確認するには良いだろう。
投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2006.08.25 00:55
これからブログを始める人のスタートアップアクセサリ(1)
2006.08.21
色々なブログサイトを見ているとのサイドバーに小さいボタンがついているサイトが多くなっている。
これは、そのブログサイトをRSSリーダに追加したり自分のステータスを知らせたりする物だ。これらのブログにつけるアクセサリーは別々の事業者が提供しているため、自分のブログに設置したいアクセサリーが見つからない場合が多い。
そこで、今回は代表的なブログにつけるブログアクセサリーを紹介したいと思う。もしブログを始める方が読者の中にいたら、何かの参考になれば幸いだ。
□RSSリーダーに追加する
せっかくブログを開設したのだから、多くの読者に読んでもらいたいと思うのは当然のことだろう。もし、読者のRSSリーダに登録してもらえば、またブログを訪問してもらえるだろう。以下に紹介するボタンを貼れば、訪問者の
・RSS アイコン 2.0 - 説明ページつきRSSアイコンを無料作成
→RSSフィードの説明ページと主要なRSSリーダに一度に登録できる。
・はてなRSS
→「はてなRSS」に追加するボタン。何種類か選べる。
・My Yahoo! - 「My Yahoo!に追加」ボタンをあなたのウェブサイトに設置
→「My Yahoo!に追加」ボタンを作成するためのページ。こちらもバナーの大きさを選べる。
・Google Help : Add to Google button
→GoogleのブラウザベースのRSSリーダー「Google Reader」に追加するボタンを作るページ
・はてなブックマーク、del.icio.usへのリンクボタンを追加
・fladdict.net blog: ブログに「はてなブックマークに追加」ボタンをつけてみる
→ソーシャルブックマークの「はてなブックマーク」や「del.icio.us」のリンクボタンを追加する方法。最近はソーシャルブックマーク経由のリンクも増えているので、各エントリにこのようなポタンを追加するのも良いだろう。
→最近では、それほどメジャでは無くなったが「はてなアンテナ」経由でBlogに来るユーザも多い。手軽に「はてなアンテナ」を追加してもらえるボタンがあれば訪問者も増えるだろう。
投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2006.08.21 22:53
P2P納涼会のお知らせ(8/25[金])
2006.08.18
以前にお知らせした「P2P納涼会」ですが、8月25日に開催されます。まだ募集は終わっていないようなので、関心がある方はぜひご参加ください。
投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2006.08.18 00:14
「普通の人」の最先端企業であるヤフー。
2006.08.13
ヤフーがMy Yahoo!にヤフー以外のコンテンツを追加できるようにした。以前もMy Yahoo!にRSSリーダを搭載して、そこからRSSを読み込めるようにはなっていたが、今回のリニューアルによって、追加できるコンテンツを検索して直接My Yahoo!に追加できるようになっている。試しに「P2P」と入力したら、私の個人的なBlogも検索されて直接My Yahoo!に登録できるようになっていた。
このようなポータルサイトに他のサイトのRSSコンテンツを取り入れるのは、ヤフーが最初では無い。Googleは、以前から「パーソナライズド ホーム」を提供しているし、Microsoftも「Windows Live」で、Webページ上でRSSコンテンツを配置できるようなWebページを用意している。では、ヤフーがこのサービスを彼らの後でやる意味はあるのだろうか? 個人的にヤフーは、Google、MSNの後だからこそやる意味があるのだと思う。
ご存じの通り、現在の日本では圧倒的にヤフーの影響力は強い。海外では圧倒的に強いGoogleでも、日本ではヤフーに大きく差をつけられている。日本の場合、Googleがどれだけ優れている検索エンジンであり、Gmailに代表される素晴らしいサービスを提供したとしても、「インターネットに詳しい人」でなければ知らない人も多い。しかし、インターネットを使っていても、「インターネットの新しい技術」に興味が無い人たちには、その「Googleのサービス」はそれほど興味を持たないだろうし、そも々そんな物があるかどうかなど知らないだろう。
しかしヤフーの場合は違う。ヤフーは「インターネットに詳しい人間」が使うのでは無く「日本の一般的なインターネットユーザ」が多く使っている。彼らは、既に「アメリカの有名IT企業」が導入した技術を、半歩遅れで「日本の一般的なインターネットユーザ」に紹介することで、それらの「紹介した技術」のリーダになっている。今回のMy Yahoo!のリニューアルで、GoogleのパーソナライズホームやMicrosoftのLive、さらにRSS自体を知らなかった人でも「Web上で他のコンテンツを一カ所に集約できるサービス」の存在を知るようになるだろう。
ここまではMy Yahoo!の例を見てきたが、この他にもヤフーは「半歩先の技術」を取り込みユーザに提供している。例えば、ヤフーの検索結果の表示変更の例から、それを見てみよう。ヤフーは去年の10月に検索結果を手作業で登録したサイトでは無く、ロボット検索の結果を表示させるようにしているこの変更に対して「インターネットのヘビーユーザ」は、あまり良い印象を持っていなかったと思う。何人かのブロガーは、ヤフーのロボット化の動きに対して違和感を書いているし、私も当時は「なぜGoogleがあるのに、ロボット検索になったヤフーを使わなければならないのだ?」と思っていた。
しかし、間違っていたのは我々「ネットのヘビーユーザ」だったらしい、ヤフーは「ロボット検索になった後も利用者数は順調に増加」している。
考えてみれば、ヤフーのこの動きは、非常に理にかなった物だ。米国をはじめ、世界各国ではGoogleがYahoo!を利用者数等で抜いている。日本では、まだヤフーは、Googleに比べて非常に利用者数が多いが、このままGoogleのようなロボット検索を採用しなければ、他の国のヤフーのようにGoogleに追い抜かれてしまう、ヤフーはそのように考えたのでは無いかと思う。
また「ネットのヘビーユーザ」はGoogleを頻繁に利用しているが「普通のネット利用者」はGoogleの存在などを知らない場合が多い。ネットのヘビーユーザのように「Googleが二つあってもしょうがない」という考え自体が無いのかもしれない。
現在、米国の本家Yahoo!はdel.icio.usやFlickrなどWeb2.0的なサービスを次々と買収している。日本でもソーシャルブックマークや画像共有などのサービスは、ネットのヘビーユーザの間では当たり前の物になっているが「インターネットの一般的なユーザ」が利用するようになるには、ヤフーがそのサービスを採用してからになるのかもしれない。
投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2006.08.13 23:52
ソフトフォンからハードフォンに移行するSkype
2006.08.01
ある大学の学生の方からSkypeについての質問をいただいた。その学生の方とは面識は無かったのだが、非常に丁寧で色々と面白い質問をいただいたので、先週末に質問に答える形でメールを返信させていただいた。その質問に答えていくうちに、ひょっとしたらSkypeはソフトフォンからハードフォンに移行しつつあるのでは無いかと思い始めた。
理由としては、もうSkypeはソフトフォンだけでは戦えないからだ。Skypeがこれだけ人気を集めたのは「簡単」で「高音質」の音声通話が「無料」できたということがあったと思う。しかし、MicrosoftやYahoo!、Googleといったライバル達は、既にこれらの事を実現している。MicrosoftとYahoo!は、人気があったIMをベースに音声通話を強化しているし、GoogleのIMは最初から音声通話ができるようになっている。
さらにユーザ数という点もSkypeには多少不利になる。新規参入したGoogleはともかく、
Microsoftの「Windows Live Messenger(旧MSN Messenger)」やYahoo!のYahoo! Messengerは、元々のユーザ数も多い。また、Microsoftの場合OSに自動的に付属してくるということもあり、知らない間にMicrosoftのIMを使っている場合もあるだろう。IMと音声通話ソフトを別々に使っていた先進的なユーザもMicrosoftやYahoo!のIMを使ってくる人が増えれば、自然に乗り換えなければならなくなる。(かつてICQを使っていて、今でもICQを使い続けている人がどれくらいいるだろうか?)
また、Skypeの収入源となっていた「ボイスメール機能」や「一般電話に通話する機能」も、ライバル達が無料で提供してきている。例えば、Googleが提供する「Google talk」には最近ボイスメールが搭載された。このボイスメール機能は、Skypeは有料で提供しているが、Googleの後を追ってMicrosoftなどがボイスメール機能を無料で提供しはじめたら、Skypeもボイスメールを無料で提供しなければならなくなるだろう。
さらに、一般の電話に通話できる機能も「無料」で提供する所も登場してきている。Gizmo Projectは、日本を含む60カ国の一般の固定電話に無料で通話ができるプログラムを開始すると発表している。これはSkypeでは「SkypeOut」として提供している機能だ。さすがに、無料通話を他のVoIPソフトが簡単に追加するとは思えないが「Gizmo Project」がある程度の成功をすれば、この無料通話を他のソフトも追加するかもしれない。そうなれば、SkypeもSkypeOutを無料にするしかなくなるだろう。
もちろんSkype自身、このような動きは予想していたはずであり、ライバル達の追い上げに色々と考えそして手を打ってきている。私はその中でSkypeの「切り札」となるのは、組み込み系のSkype。つまり「ソフトフォン」では無く、ハードに組み込まれた「ハードフォン」では無いかと思っている。
ここ最近Skypeを組み込んだ機器の発表が多い。今までは、単純なヘッドセットであったが、最近は一般通話の他にSkypeと連動したコードレス電話機「TF-FS55M-S」や、Skype対応Wi-Fi携帯電話が登場している。従来は当然のことながら、パソコンからヘッドフォンを利用して電話をかける必要があったが、これらのデバイスを使えばパソコンを使わずに「無料」で電話がかけられる。(「TF-FS55M-S」はUSBでパソコンに接続する必要がある)。
このようなハードに組み込まれた「ハードフォン」は、まだSkypeはGoogleやMicrosoftなどのライバルに比べて多少はリードしている部分がある。ソフトフォンでリードを奪えたように「ハードフォン」でも、そのまま他社を引き離せるかもしれない。
もちろん、現状では、これらのデバイスは“色物扱い"されていると思うし、現実にどの程度使われるかわからない部分もある。しかし、ソフトフォンの分野は様々なライバルが登場しており、ここでの戦いは長期戦になればSkypeにとって相当不利になる事が予想される。それならば「夢」が残っている「ハードフォン」に進出し「ソフトフォン」メーカから「ハードフォン」メーカに変身していき、ライバル達をリードする方が良い、そのようにSkypeは考えているのかもしれない。
投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2006.08.01 22:53





