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今年感謝したいクリエーターもしくはニコニコスター誕生 ~MiAU大感謝祭~

2007.12.25

 すっかり忘れていたのだが「MIAU :「大感謝祭」キャンペーン」をすっかり忘れていた。これは、今年1年に感謝を伝えたいクリエーターを紹介しあうというMiAUのキャンペーン。既にまとめWikiには、法政大学の白田先生をはじめ多くの人たちが書いてある。せっかくなので私もいくつか感謝の気持ちを書いてみたいと思う。

《今年感謝したいクリエーション「おっくせんまん」「エアーマンが倒せない」「ニコニコ組曲」》

 「インターネット上のクリエーション」という事を考えれば、今年はニコニコ動画を外せないだろう。アクセス数こそYouTubeに負けているが、利用時間、ニコニコ動画が2時間50分10秒、YouTubeが1時間6分53秒と、ニコニコ動画が2倍以上となっている。このように利用量ということを考えれば、YouTubeと変わらないほどの影響力を持っていると言えるだろう。

 しかし、YouTubeとニコニコ動画を比べてもっとも大きな違いは、ニコニコ動画の方がMAD映像やオリジナルの素材を使ったクリエーション活動が活発だということだと思う。しかも、発表された「作品」はただその作品だけに完結するだけでなく、一度作られた作品に対しBGMをつけたり、絵を入れたり、歌を入れたりと次々と「新しい作品」が発表され、さらに「その作品」を元にした新しい作品が生まれている。

 ニコニコ動画の中では、このような様々な「作品を使った新しい作品」が登場していたが、個人的に印象が強かったのは「おっくせんまん」「エアーマンが倒せない」「組曲 ニコニコ動画」の3つの作品だ。

 

 この3つの作品は様々な派生作品を生みだしており、 例えば、ニコニコ動画で「エアーマンが倒せない」を検索すると、様々なバージョンの「エアーマンが倒せない」が検索される。これは、オリジナルの「エアーマンが倒せない」から次々と派生したもので歌詞を歌う人や、曲に合わせて動画を作る人など様々なバージョンが登場している。

 なぜ、ニコニコ動画で、このような“他人の作品を利用した作品"の連鎖が起こっているのだろうか? まだニコニコ動画が無くYouTubeにこのような作品が発表されていた時に、 法政大学の白田先生にインタビューをさせていただいた時に、それは日本人の創造活動の一つの様式じゃないか? という話になった。

 詳細はインタビューを読んでいただければと思うが、白田先生は

「浮世絵などを見ていると、過去の出来事や古典を同時代の人々が理解しやすい題材──例えば当時の人気遊女の美人画など──にして描く「見立て絵」というジャンルがあります。このように過去の優れた作品をあたらしい文脈において楽しみなおすということは、日本の伝統でした。(中略)ーロッパ型のゼロから創作するというものですが、日本には過去の作品の「見立て」そのものにも創作と同等以上の価値を見出す文化があったのです。」

と語っている。今のところ、ただ「面白い」「才能の無駄遣い」という評価しかないという方もいるかもしれない。しかし、インターネットで小説を公開し、そこを修行の場とした作家のように、ニコニコ動画をクリエーションの修行の場として利用し、ニコニコ動画の中から様々な素材をリミックスする素晴らしいクリエーターが出てくる日がそれほど遠くないと思える。

 今年も色々な作品に出会えたが、インターネットでこのような「作品の連鎖」の可能性を見せてくれた、これらの作品に感謝したい。

投稿者 : 横田 真俊 | 投稿日時 : 2007.12.25 23:47

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